畳を知る


畳替えをしたときには

まず、畳目に沿って掃除機を良くかけ、乾いたぞうきんで染土がつかなくなるまで何度か拭きましょう。
それでも服が汚れるようでしたら、固く絞ったぞうきんで拭きます

酢水で拭くポイント
お酢をバケツ一杯に盃2杯程度入れた水、またはお湯を使うと良いです。
酢と水(または湯)の配合は、水2リットルにお酢大さじ1の割合です。
畳の目にそって、軽く拭きます。畳の縁は拭かないでください。

日頃のお手入れ方法

濡れたぞうきんでたびたび拭くと、タタミの光沢がなくなりますので畳の目に沿って掃除機をかけ、乾いたぞうきんで拭きましょう。
畳表は直射日光が当たるとヤケて早く色が変わります。日光をやわらげるように配慮しましょう。

畳のカビや虫を防ぐためにしておくとよいこと

風通しを良くする
部屋や床下の風通しをよくすることで、カビの発生を防げます。カビがダニのエサでもありますから、ダニの予防にも有効です。
特に新築家屋の場合は、こまめに風を通してください。また床下の土の上にビニールを敷くと、畳だけでなく木材の防湿にも役立ちます。
エアコンのドライ機能を利用する
湿度計が75%を超えるようなとき、湿気の多い部屋は除湿機、エアコンのドライ機能を使って湿度を下げましょう。
畳を干す
年に一度は大掃除をして畳を日干しすると良いでしょう。日干しができないときは畳の片側を持ち上げ、ビールびんや空き缶などを入れて、風を通しましょう。

カビが発生したときには

まず、部屋の換気
部屋の換気をして、カビている個所を乾燥させます。エアコンのドライ運転は効果てきです。
次に掃除
畳の目に沿って掃除で吸い取るか、乾いたぞうきんでカビを拭き取ります。
漂白剤/消毒剤などを使う場合
漂白剤を水で薄めたものをしみ込ませたぞうきんで、表面のカビを良く拭き取ります。漂白剤は濃度5%以下で使用してください。
そして消毒用アルコールを、布に染み込ませて丁寧に拭き取ってください。

当店では、専用のカビ取り剤、防カビ剤加工致します。(800円/畳)
畳のカビでお困りの場合はご相談ください。

お醤油などをこぼしたときには

粉末の洗剤・クレンザー・塩・小麦粉など、水分を取りやすいものをかけてしっかり吸い取り、掃除機で吸い取りましょう。
その後かたく絞った雑巾などでしっかり拭きます。しかし、完全に元どおりにするのは難しいです。

畳につく虫とは

畳につく虫とは?
一般に畳の虫と呼ばれているのは粉ダニの一種です。
どんなときにつくのか?
未乾燥の新築家屋へ畳を敷き込み、戸締りしたまま何日も放置しているときや、高温(25度以上)多湿(70%以上)の梅雨時期などに発生することがあります。
最近では高気密の住宅が増えたこともあり、冬の結露などで繁殖することもありますので、冬は乾燥時期だからと、加湿機をむやみに使用するのは考えものです。
「粉ダニは畳に限らず、木材・ダンボール・食品などにも出ます。
人体にも入っているが、ほとんど自覚症状のない人が多いようです。畳のワラから発生するダニは、主に毛長粉ダニ1種類だけで、このダニは交尾せずに繁殖します。日光を嫌い、暗く湿度が高く、高温を好む性質であるから、その弱点を利用すれば防除は簡単です。」
医学博士 緒方一喜氏(日本環境衛生協会)

ダニ駆除のポイント

粉ダニは人体に害はなく、弱いものですから、殺虫剤を噴霧し、日光にさらすだけで駆除できます。

虫を寄せ付けないためには

風通しをよくする
晴れた日には窓を開けて、お部屋の風通しをよくしましょう。
誇りをためない
ダニのエサをなくすためにも、梅雨などは毎日掃除しましょう。(ダニのエサになるカビも掃除によって防げます。)
湿気をためない
日頃使わない部屋も湿気がこもりやすいのでこまめに通気し、掃除しましょう。
防虫シートを利用する
畳の下にはよく新聞紙を敷きますが、1年に一度取り替えないと逆効果になることがあります。
畳専門のシート(防湿・防虫処理済みのもの)を敷いた方がよいでしょう。畳を湿気から守るだけでなく、虫の発生を抑えるのにも効果があります。

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